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シャネル&ストラヴィンスキー

冒頭「春の祭典」初演の再現場面は、徐々に緊張感の渦に巻き込まれます。
シャンゼリゼ劇場の建物の素晴らしさ、上演直前の緊迫した舞台裏の様子。
ストラヴィンスキー、ディアギレフ、ニジンスキー、指揮者、オケやダンサー達、
この初演にかける人々の気持ちが錯綜する中、会場を埋め尽くす観客、
そしてそこには劇場にひとり駆け付けたココの姿も、、、

一連の流れがまるで自分もタイムスリップして、1913年「事件」とも呼ばれた
春の祭典の初演をその場で体感しているような感覚に陥る。音楽も素晴らしく、
(劇中の演奏:1947年ベルリンフィル/サイモン・ラトル指揮「ベルリン・フィルと
子供たち」サントラ盤より)このシーンだけでもこの映画を観て良かった!と思えます。
今でこそ、コンテンポラリーとして多様なダンスが見られるけれどもこの時代にあの
変拍子の音楽、脱バレエのダンスを打ち出したそのクリエイティブな才能とパワーは
本当にすごいこと、そう思うと冒頭のシーンの衝撃が心に迫ってくる。
そんな斬新な舞台を認めた、ココの既成の概念にとらわれないセンスは彼女の
モノづくりの姿勢に通じるところでもあります。7年後、春の祭典の再演に当たっては、
ピカソがプログラムをデザイン、コクトーが寄稿、ルネ・ラリックが小道具を制作、
シャネルが衣装を担当。バレエ・リュスには様々なアーティストが関わり、
素晴らしい芸術ジャンルを生み出していたことがわかります。
こう聞くと何て贅沢でエキサイティングな時代だろう!という感じですね。

極めて「革新的」という共通項で、当時出会ったふたりが互いに惹かれあったのも
自然なことかもしれません。生涯を通じて革新的であり続けたふたり、それぞれの
新たな試みのひとつとして世に送り出した作品がシャネルにとっての「No.5」であり、
ストラヴィンスキーにとっての「春の祭典」であり。それらはふたりの関係性の中でも
特別な意味を持つものとして、ストーリーの中で重要なファクターとなっています。
ココとイゴールがこんな風に情熱的に愛し合っていたか、その真偽は別として
表情や、目だけの静かな演技、会話の内容、一瞬垣間見られるその時々の
その人の状況を示唆するような設定が、観ている方の想像力を掻き立てます。
ほんの短いシーンにもココの人となりを表すような要素がギュッと凝縮されていて。
イゴールの妻の苦悩しながらきっぱりと決断を下す強さもとても印象的でした。

パリやグラースの美しい風景、ストラヴィンスキー一家に提供するヴィラのモダンな内装や
庭で光を受ける木々、カール・ラガーフェルドとシャネルのメゾンからの全面協力を受けた
衣装や、実際に彼女が愛用していたという小物にいたるまで。シャネルの世界を存分に
堪能できます。自分自身のスタイルを貫き、自由に生きたココ・シャネル、
そんな彼女の哲学がすみずみまで行き届いた作品に仕上がっていて、本当に素敵でした。

The Joffrey Ballet Resurrects The Rite of Spring
The Rite of Spring


「春の祭典」はその後も今に至るまで、様々な振付家が独自の振付を行っています。
ベジャール振付


ピナ・バウシュ振付→



シャネルのミューズとして活躍してるアナ・ムグラリス。
圧倒的に美しいです。特に首、背中の美しさと言ったら!

Anna Mouglalis1
CC-Shangai-SP4.jpg






















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