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cinderella by Malakhov


ベルリンバレエの来日公演、初日マチネへ。演目は「シンデレラ」。
昨年オペラ座の公演で見たヌレエフ版が個人的にとても楽しめたので→
マラーホフ版はどういった感じなのか楽しみにしていました。主役のシンデレラを演じるのは
マラーホフが、まさに彼女の為にこの「シンデレラ」を創ったというポリーナ・セミオノワ。
頭が小さく、首や手足がすうっと細く長くて、肩甲骨から白い羽根が生えているよう。。
ずば抜けたプロポーションに可愛らしい顔立ちでそれだけでも輝いているのに、舞台上での
表情や雲の上を歩いているような軽やかさ、伸びやかで安定した踊りにただただうっとり...
意地悪な先輩バレリーナに立ち向かっていくところなどとても可愛らしかったし、夢から覚めて
稽古場の壁に向かって駆けていくところ、ラストのシーンなど、表現力にも惹きつけられました。

それにしても先月ベルリンで観たのが「カラヴァッジョ」だったこともあり、今回のマラーホフの
ギャップにはびっくり、笑いが止まりませんでした。席がかなり前方だったので、表情なども
良く見えたのですが、彼の演じる「甘いモノ好きなバレリーナ」。「アル中のバレリーナ」との
絡みが本当に可愛くておかしくて。今流行りの?女装家の方もびっくりなこだわりようです。
わざと滑稽に踊らなければいけないポワントワークもお見事。女性バレリーナのことを本当に
よくわかってらっしゃる,,,。めちゃくちゃなフェッテや、床を足からひきずられたり、ことあるごとに
シンデレラを威嚇するわ、どうかするとすぐ舞台の端で本当にお菓子食べてるっていう・・(笑)
そんなふたりの存在感があり過ぎて、舞台上でついついそちらにばかり気がいってしまいましたが,,,
カーテンコールまで、完璧に観客の心をとらえて離さないマラーホフでした。
舞踏会の場面に出演されていたEmiさんもゴールドのショートのウィッグがよく似合っていて、
お人形さんみたい。普段とはまた違った雰囲気でとても可愛らしかったです。ほっそりとした手の動きが
柔らかくとても優雅。ベルリンバレエのコールドは系統がわりと似ている可愛らしい方が多い印象。

バレエで踊られる「シンデレラ」には幾つかのバージョンがあります。
それだけ「シンデレラ」というストーリーとプロコフィエフの音楽が、多くの振付家の創作意欲を
かきたてるのでしょうね。“普段は苛められている美しく心の優しいシンデレラが、魔法使いの
おばあさんのおかげで舞踏会に出掛けて王子様と出会う。時間がやってきてシンデレラは去るが、
王子様に探し出されて、幸せになるハッピーエンド,,,”
という誰もが知っている童話のエッセンス(意地悪な継母や姉妹に準じた存在、シンデレラが見る
夢の中の王子様、階段、12時を表す時計など。靴はオペラ座はあり、ベルリンバレエはなし)は
残しつつ、現代版のものはより「自立したシンデレラ」像が打ち出されています。
魔法や王子様の力で幸せになってめでたしめでたしといったものでなく、彼女自身の努力や
輝きが認められて、そこから新たなスタートが始まるといった希望を観客に感じさせる。
受け身ではなく自分で人生を切り拓いていく、強さ。設定も稽古場だったり、オーディション会場
だったりとユニークで、それぞれの場面や踊りに込めた振付家の思いを考えながら観てみるのも
面白いです。今年はABTのスプリングシーズンでもクデルカ版の「シンデレラ」が上演されるので、
時期が重なれば観て比較してみたかったな。最もお伽話に忠実だと言うロイヤルの「シンデレラ」
(アシュトン版)もいつか機会があれば観てみたいです。





















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